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K-POPダンスの特徴や人気の理由とは?J-POPダンスとの違いも解説!

K-POPダンスの特徴

今や人気が絶えないK-POP音楽とダンスは、韓国だけでなく日本でも多くのファンがいます。K-POPは韓国製の音楽であり、1980年代には「コリアンポップス」と呼ばれていましたが、同時期に日本でJ-POPが流行したことで1990年代からK POPと名付けられました。

K-POP業界から海外に進出するのはダンスグループが多く、ソロ歌手やバンドといった音楽をメインにしたアーティストは少数です。K-POPでデビューをするためには、数年間の厳しいトレーニングを耐え抜く必要があり、この段階で辞退する人もいます。

グループのメンバーは、事務所が決めたコンセプトを基準に決められることが多く、メンバーの育成に費用がかかることも。そのため、売れた時には契約や金銭関係のトラブルが起きやすく、グループ分裂・解散のリスクがあります。

また、韓国の成人男性には徴兵制が義務付けられているため、男性グループの場合は一時的にメンバーが離脱することも当たり前です。

そしてK-POPダンスは、アーティストのパフォーマンスには必要不可欠であり、中毒性のある独特な音楽とレベルが高いダンスの要素が詰まっています。K-POP音楽は一度聴くと忘れられない人も多く、視覚的にも真似をしたくなるようなパフォーマンス力が人気の秘密です。

K-POPの特徴には、歌詞の特徴を直接的に反映させた動きや、複数人の構成を活かしたフォーメンション、全体的にキレの良いダンスでシンクロ性が高いパフォーマンスがあります。こういった動きを実現させるためには、やはり厳しいトレーニングの積み重ねが必要です。

しかし、K-POPダンスの細かいジャンル分けは明確ではないため、様々な音楽を融合させたジャンルともいえます。かなり独創的で、現代のニーズに合ったキャッチーでクールな新世代ダンスがK-POPダンスです。

決められた型が存在しないので、ダンス業界の最先端を取り入れやすく、今も進化を続けています。K-POPダンスのパフォーマーが男性もしくは女性のどちらかで特徴が異なることも。

男性パフォーマーの場合は、比較的に海外からの評価が高く、防弾少年団(BTS)やBIGBANGは曲の世界観を表現するスタイルヒップホップをベースとしたダンスが特徴です。男性グループはヒップホップを原点に、他のジャンルのダンスとも融合させています。

トレーニングの積み重ねによる基礎体力とダンススキルの高さで、テンポの速い曲であっても圧倒的なシンクロ率を誇るので、まさに彼らの努力の結果なのでしょう。洗練されたスタイリッシュなダンスを基本に、ファンが覚えやすい振り付けを上手く盛り込むこともあります。

一方で女性パフォーマーの場合は、男性グループよりも曲調が明るく、ポップでかわいらしい曲に合わせたダンスが特徴です。ファンの女性も憧れるような体型を活かしたポージングが特徴で、曲の世界観を上手く表現しています。

ダンスのベースとしては、かわいらしさとクールを兼ね備えたガールズヒップホップがメインです。他にもジャズダンスやチアダンスから取り入れた要素も取り入れられており、女性らしさが際立つパフォーマンスが多いので、見ていても飽きないようなフォーメンションが展開されています。

女性グループで知られている「少女時代」は10年前にデビューした今でも、やはり記憶に残るような独特なダンスが長期的に人気を維持していることから、時代の流れと共に進化してきた結果なのでしょう。最近では、キレのある高度なダンススタイルから「シェア」トレンドを意識した、真似をしたくなるような振り付けに路線を変えています。

現代の女子中高生をターゲットにしたファンの獲得背景には、やはりK-POPガールズグループによる進化に要因があるのでしょう。また、TikTokやYoutubeなどの短尺動画が世界的に普及した影響で、気軽に動画をシェアすることを楽しみにするユーザーが増加したことから、K-POPのような独創性はまだまだ需要があります。

ちなみにK-POPアイドルのダンススキルが高い理由として、1つの曲に対して複数人の振付師を採用していることから、部分的に振り付けを組み合わせて完成させることが大きい一因です。K-POP業界では一曲に1人の振付師が決めることは、非常識ともいわれています。

J-POPダンスの特徴

J-POPは明確なジャンル分けが難しく、演歌や童謡、ジャズ、クラシック音楽を除いた1990年代以降のポピュラー音楽です。社会的にはジャンルを問わない市場価値のある日本製音楽ともいえます。

日本におけるJ-POPが流行する前は、戦前から歌われてきた演歌や昭和時代の歌謡曲が主流でしたが、洋楽の影響により、既存の音楽を当てはめた音楽を「J-POP」と呼ばれるように。つまり、ゼロから発生した音楽ではありません。

「J-POP」という言葉は、1980年代に開局したラジオ局「J-WAVE」によって生み出されました。もともと洋楽メインでラジオで流していたことを売りにしていましたが、邦楽も一緒に流す方針にしたことが「J-POP」の始まりです。

しかし、他のラジオ局が邦楽の使用に積極的ではありませんでしたが、1990年代には徐々に定着した結果、ドラマやアニメ、CMでJ-POPが起用されたことで日本国内に浸透するようになりました。

J-POPは昭和時代の歌謡曲と比較すると、テンポやメロディ、コード進行、リズムが洋楽の影響を受けていることがわかります。

そしてJ-POPダンスでは、J-POP音楽に合わせて踊るようになり、有名なアーティストではジャニーズやEXILEなどが人気です。J-POPダンスにはスタイルの決まりがないので、初心者の人でも始めやすいジャンルで特別なトレーニングが不要になります。

もちろん本格的なダンスもあるので、難易度は様々ですが、ダンス未経験者であっても歌詞に合わせたパフォーマンスが可能です。

K-POPダンスとJ-POPダンスの違いとは?

K-POP音楽は、アメリカのヒップホップやダンスミュージックの要素を取り入れている傾向があります。たとえば、同じメロディーと歌詞の繰り返しで、印象的なリズムを重視していることから類似している部分も。

また、世界進出を前提に万人受けするような音楽とダンスの完成度の高さが特徴です。さらに日本語・英語・中国語も勉強していることから、他の国のアイドルグループよりも突出した印象があります。

K-POPアイドルに選ばれているアーティストは容姿も重視されており、10~20代で高身長であることが条件としていることも。

J-POP音楽はロックやフォークソングの要素が強い傾向があります。日本人好みに合わせたメロディーが重視です。

日本のアイドルグループは韓国と比較すると海外進出を視野に入れていることはほとんどありませんが、ダンスが得意でなくてもファンからすると親近感が湧くことで人気を集めるので、日本人のニーズに合っているといえます。

平均身長も女性だと150cm後半から160cm台で、年齢も10代前半から活動していることから、K-POPのアイドルと比較すると若い印象です。

ダンスの違いでいえば、使用する音楽はもちろん、基本的なパフォーマンスの構成が異なります。両方ともヒップホップやジャズダンスの要素が組み込まれているので、視覚的な違いは付けにくいですが、音楽のジャンルによってK-POPダンスとJ-POPダンスに区別することも。

K-POPダンスの場合は、曲中でソロパートをメインに歌います。グループ全員で歌うことがないので、1人ずつ交代しながらクローズアップされることが特徴です。

つまり、1人ずつ高い表現力が必須なので、それなりのトレーニングと自己管理能力が求められています。

一方で、J-POPではサビパートを合唱することが多く、ハモリがほとんどありません。K-POPでは歌が得意なメンバーがソロで歌う傾向です。

それは歌だけでなく、ダンスにも影響があり、K-POPのフォーメンションでは特定のメンバーが歌うことで大規模なライブ会場でもわかりやすく構成されています。

日本でK-POP音楽とダンスが人気の理由とは?

韓国のドラマや音楽に注目を浴びた一因が、2003年に韓国ドラマ「冬のソナタ」の大ヒットにより、社会現象とも呼ばれた韓流ブームでした。韓国では国家戦略として、ドラマや音楽、映画などエンターテイメントをブランド化することで世界的に人気を集めています。

ドラマ「冬のソナタ」は中高年女性の間でブームになったことで、韓国人俳優に注目を集めていました。その後に波及したK-POP音楽では、若年層をターゲットに次世代のジャンルを作り上げています。

初期の頃は右肩上がりで少女時代、KARA、東方神起などが活躍したことで、後に続いて韓国のアイドルや歌手が日本デビューを果たすように。2010年代は飽和状態で安定していましたが、最近では10代の若者から支持を得る新しいアーティストが生まれています。

しかし、政治面では関係性が難しい状況が続いていることから、文化的な交流においても悪影響が問題視されていますが、韓流文化の人気は衰えることがありません。むしろ、SNSを通じて印象的なダンスを武器にファンを集め続けています。

K-POPは一転集中ではなく、多言語を取り入れている側面から新ジャンルを確立することで、アジア圏のみならず、欧米方面でも進出を果たしています。

K-POPダンスを制覇!基礎から応用まで解説

高いパフォーマンス力を誇るK-POPダンスに憧れる人も多いでしょう。

今回はK-POPダンスに必要な以下の要素を説明していきます。

  • アイソレーション
  • リズムトレーニング
  • 筋力トレーニング

アイソレーション

アイソレーションでは、部分的に動かすトレーニングになります。K-POPに限らず、ダンスが上手いアーティストを見ると、キレが良くて動きが軽快であることが多いのではないでしょうか?

それは意識してボディコントロールが出来ている証拠です。アイソレーションをマスターすると、具体的には首・肩・胸・腰を前後上下左右に動かせるようになります。

実際にプロダンサーもアイソレーションを徹底的に習得しているので、他のジャンルのダンスでも応用が可能です。部位ごとにアイソレーションの手順を説明します。

ダンス経験者がアイソレーションと聞いて先にイメージするのは、おそらく首を前後左右に動かしたり、回すことかもしれません。実際に経験した人には、首だけを動かす難しさがわかるでしょう。

よくある失敗例は、左右に動かしている感覚があっても頭が動いてしまったり、肩も一緒に動いたり。経験者でも意外と難しいトレーニングです。

首部分のアイソレーションで意識するポイントは以下のとおりになります。

  • 肩を平行に保つ
  • 首を倒さない
  • 横に向けない
  • 猫背にならない

鏡を見ながら練習しましょう。

他の部位と比較すると簡単にマスターできる肩のアイソレーションは、上下前後に動かすのみです。簡単なトレーニングのように見えても、肩の動きで上半身のキレの良さが変わっていきます。

肩のアイソレーションで意識するポイントは以下の2つです。

  • 肩を下げる意識
  • 肩甲骨を動かすイメージ

特別に場所を用意しなくても、スマホを触りながら動かしてみてもいいでしょう。

胸のアイソレーションは、特にヒップホップダンスで活用できる重要ポイントです。実際のダンスで胸を弾いたり、上半身だけ回す動きを実現させるためにはアイソレーションは欠かせません。

胸のアイソレーションで重要なポイントは以下のとおりです。

  • 胸と腰を同時に動かさない
  • 肩も同時に動かさない
  • 骨盤に手を当てながら動かす

簡単に見えても最初は難しく感じるので、あきらめずに習得しましょう。

最後は腰のアイソレーションです。K-POPの女性アーティストが披露するしなやかなダンスは、まさに腰の動きがポイントになります。

腰のアイソレーションのポイントは以下の4つです。

  • 上半身を倒さない
  • 上半身を前向きに保つ
  • 肩の位置を固定する
  • へそを意識しながら身体の中心をとらえる

慣れないうちは上半身が動いたり思うように動かないので、鏡を見ながら、ゆっくり動かして見ましょう。

リズムトレーニング

K-POPダンスのジャンルがよくわからないと思う人も多いかもしれませんが、基本ベースはヒップホップです。過去の韓国のアーティストが当時アメリカで流行していたヒップホップやラップを取り入れたことで現在のスタイルに変化していきました。

基本はヒップホップと同じリズムなので、アップダウンを平行できるかがポイントです。それ以外にも、ジャズやバレエのような動きもあり、ロックやソウルのようにディスコ風にアレンジされていたりと多彩な組み合わせがあります。

曲のイメージや世界観によってジャンルの構成も変化するので、K-POPはわかりやすい音楽です。

そして、リズムトレーニングでは、名前のとおりリズムに合わせて身体を動かすトレーニングになります。K-POPのように完成度の高いダンスには、音楽と身体のシンクロ性が求められるため、訓練が必要です。

リズムトレーニングでは、具体的に8拍子のリズムに合わせて音楽と一緒に身体の動かし方を覚えていきます。基本的にはアップとダウンの2種類がメインです。

身近な例でいえば、自転車に乗る動作も実は身体を一定のリズムで動かしていく原理になるため、効率よく身体を動かしています。野球でもタイミングを見計らってボールを打つこともリズム感が必要です。

日常会話においてもテンポよく話すことができる人はリズム感があるといえます。つまり、リズム感はほとんどの人が持つ能力なので、練習を重ねていけば習得が可能です。

筋力トレーニング

ダンスはただ踊るだけでも楽しいと思う人もいれば、もっと踊りたいのに体力が持続しない人もいるでしょう。そういった人は身体の筋力が少ないため、持久力が短いともいえます。

ダンスは曲の始めから終わりまで踊り切ることがほとんどですが、やはり体力がなければ途中で苦しくなってしまうことも。だからといって、筋力トレーニングだけでは表現力向上につながる訳でもなく、身体の柔軟性やアイソレーションのように特殊な動きも必要です。

筋力トレーニングの目的は、軸を保つ大幹を鍛えることなので、ボディービルダーのような筋肉になるまで鍛える必要はありません。適切な筋力トレーニングを継続すれば、適度に筋力もついてきます。

こちらの動画では実際に韓国アイドル研修生が行う筋力トレーニングです。動画を見ながら実践してみましょう。

【応用編】実際にK-POP音楽と一緒に踊ってみよう!

最初はテンポを遅くしながら、1つ1つの動きにメリハリをつけることがポイントです。

動画をスローモードで再生しながら、一曲をコピーしてみましょう。ダンスは真似することから始めると、他のダンスでも応用が効きます。

まとめ

今回はK-POPダンスの特徴や人気の理由について紹介しましたが、意外と身近にある音楽とはいえどもジャンル分けが難しいエンターテイメントです。

しかし、多彩なダンスの要素や独創的でキャッチーなK-POPは、現代における最先端のエンターテイメントともいえます。

この機会に、K-POPダンスに挑戦してみるといいでしょう。

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